モノを作ると、コトが始まる〜Blue Inspiration Cards制作のこと
昨年2022年の夏の終わり頃。「占いのカードを景花さんのガラスペン画で作りたい」という打診をいただいた。
碧宮レイラちゃんとはオンラインで知り合った。会社員をしながら鑑定をされていて、私も申し込んだことがあるけれどもその内容に感銘を受けた。あまりに良いのでその後何人かの友人にも紹介した…という間柄。ガラスペン画の毎日連続投稿の頃から私の絵を見ていてくれて、自分が作りたいと思っていたオリジナルカードにガラスペン画が合う、と思ったとのこと。そのことにありがたさを感じつつも「そんな期待に添えないんじゃないのかな…」と思う気持ちもあった。
今でこそ個展をやらせていただいたり、ガラスペン画教室をあちこちで開催するようにはなっているけれど、最初から見てくださっている方はご存知のように、私は2年弱前までは絵がものすごく苦手で「描けない」というコンプレックスがあった。
心のままに表現する自由奔放な絵は描けても「ちゃんとしたシンボルを32個なんてかけるんだろうか？」と。このお話しはやっぱり断った方がいいんじゃないかなぁなんて…。
が、しかし。
どこかでそのお題に取り組んでみたいという気持ちもあった。自分の画力ではムリ！というシンボルもあるけど、話をするうちに「とりあえず、描いてみるから見てもらえる？」という流れになって、続きは後日ということになった。
ランダムにいくつかのシンボルを描いてみる。それもブルーブラック一色で。描いたら写メをとってLINEで送る。叩き台となる絵があることで、レイラちゃんのイメージも引きだされて言語化されるから、それを元にまた絵を描く。
そんなことを繰り返し、多いものだと一つのシンボルに対して結局8枚くらいは描いたんじゃないかな。そこからはぎゅっと短い時間の中で濃密にレイラちゃんと連絡しながら、一つのものを形にしていく作業が始まった。
やりとりが始まって数ヶ月が経った頃。まだまだ完成途中の絵を実際にみてもらうために打ち合わせをセットした。細かいニュアンスも調整していきたいし、絵だけではなく背面のデザイン、カードのネーミング、シンボルの解説書、外装、リリースまでのスケジュール等々、課題はたくさん。場所は喫茶ルノアール。ここはテーブルが広く、落ち着いて何時間か話すのにうってつけだった。
実はこの時、リアルにレイラちゃんと会ったのは初めてだった。でも話してみると、気持ちいいほどコミュニケーションがスムーズであった。あ、これはいい仕事になるに違いない。そしてまだ完成形も見えてこない時点だったけれど、いい形でやりきりたいと思った。
この頃から、自分のブログにもBIカードのことを書きたいと思っていたのだけれども、レイラちゃんが進捗を細かく書いてくれていて、その文章が臨場感満点ですばらしかったので、ついついシェアにとどまり、サボってしまった。
リリースに至るまでの過程は、ぜひこちらを読んでみてください。
そして、2日前の2023年6月11日。思いもよらないきっかけで「BIカードの制作秘話とカードに触れる会」というトークイベントを東京都文京区のサンクチュアリ出版様で行うことになった。
そこで起きたミラクルのあれこれ。貴重な体験、素晴らしい出会い。そちらに関しては、Stand fm.のLIVE配信で話をしました。（リンクをクリックするだけで聴けます↓ 文章に書けないボリームなので、話せるツールが出来て良かった！）
そして、今日はレイラちゃんによる6000文字に及ぶ、素晴らしいまとめのブログが配信された。本格的に制作がはじまってから長いようで短かった半年あまり。その最後に、それぞれにコンフォートゾーンを一歩踏み出すような体験が出来たんだなぁ。私も仕事として受けながらも多くのギフトを頂いた気分。
実は、トークイベントの時に話したんだけれどもBIカードは最後の最後の入稿直前で思ってもみなかった山場があり、そこを越えるのがとてもとても大変だった。でも私が痛感したのはとにかく「あきらめないこと」。妥協せずに追求し続けること。その先に初めてモノには「魂」が宿り、人をサポートしていく存在になるんだということを実体験として学ぶことができた。
「モノを作ると、コトが始まる」と、どなたかが書いていたそうだ。本当にそう思う。たぶん一人では到達できなかった境地に、レイラちゃんはじめ周りの方々のおかげで行き着くことができた。
一旦このカードのプロジェクトは完了だけれども、これからまだ先にユーザーの皆様も含めて展開があるような気がしていてとても楽しみです。そして私もこのカードを自分のため、周りの人のために役立てたいと思います。
まとめが終わり、ブログも書き終わって引いたカードはROSE。心からの感謝の意味を、BIカードも示してくれました。
Blue Inspiration Cardsについての概要、お申し込みなこちらから
