30年前、ひょんなきっかけで出会った同じ歳の3人でボーカルグループを結成。一年後のこの写真の日、初めてのライブでこんな曲を歌った。
1970年代に活躍した、ソウルポップデュオ、アイク&ティナ・ターナーのヒット曲、Proud Mary。
Big wheel keep on turnin’
でっかい外輪車は廻り続け
Proud Mary keep on burnin’
プラウド・メアリー号は煙を揚げながら
Rollin’, rollin’, rollin’ on the river
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
Rollin’, rollin’, rollin’ on the river
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
「Proud Mary」より
実は来月、今の半分の大きさの家に引っ越すことになり、ここ数ヶ月間なかなかの勢いで断捨離をしている。
この写真は、ずっと着手できなかったフィルム時代の写真プリントやネガ、アルバムを整理する中で数日前に発掘された一枚。
この時はまさか、30年後の今日になってもまだ同じ3人で猛烈に落ち込んだり、ライブで歓喜したりしながら歌を歌っているなんて思ってもみなかったな。
振り返れば長い月日が過ぎた。でもまだ、まだまだ私たちは同じ河をどんどん進んでいる。
私たちの敬愛する何人かのレジェンドがいて、ティナはその中の一人だ。若き日のティナのある日の逸話で、今も思い出すものがある。
ライブ終わりの女王が、ツアーで立ち寄った町のハンバーガーショップに一人入ってきた。周りはもちろん「ティナだ!」と気づくのだけれども、女王はこそこそするどころか、提供されたハンバーガーを大きな口でゆっくりと美味しそうに頬張り、口を拭く仕草や最後の一口を食べ終わるまで、まるで映画のワンシーンを見ているかのような様子だったとか。
町のハンバーガーショップも、ティナのステージ。食べ終わった時には、店中から拍手が沸き起こったんだそう。
高齢者と呼ばれる年齢になってなお、超ミニスカートとハイヒールでステージに立った、生粋のエンターテイナー。Proud Maryで、変わらずぐるぐるとまわるダンスを披露していたのが、ついこの間のことに思える。
素晴らしい生き様と、音楽をありがとうございました。
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