【御礼】二人展が終わって

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矢野麻紀子さんと二人で開催した「邂逅〜矢野麻紀子・宮城景花 二人展」が、一ヶ月の開催期間を経て夢のように終わってしまいました。

少し日がたった今、しみじみと愛おしい時間だったなあと思う。

平日、週末と鎌倉までご来場くださった皆様(地元の仲間たちが集ってくれたパーティーの日は「ここはほんとに鎌倉なのか?」って思うほどだった!)協力くださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。

ほんの思いつきから(いつものこと?)始まったこの企画。隙間の時間を縫いながら二人でばたばたと形にしました。そんな、開いてみてもどうなるか?未知数だった企画ですが、展示を見ながら涙してくださる方、穏やかで心地よく、森林浴をしたようなリラックス感だったというご感想、自分の大切な記憶のかけらが蘇ったと言ってくださる方…いろいろなお声をいただき本当にありがたかったです。

二人で行ったことにもとても意味がありました。矢野さん、ありがとね。

作品+文章という形式の展示の一部は「6story」として引き続きご覧いただけます。ポストカードセットも引き続き販売していますので、私か矢野さんにお声がけください。メッセージでご注文いただいた方には順次発送していますのでしばらくお待ちくださいね。

鎌倉の静かな夕陽に照らされて、景花さんと一緒の『二人展』が終わった。

『二人展』がなかったら、この道を通ることは一生なかったと思う。鶴岡八幡宮から右方向へ、岐れ道の左に行くと奥鎌倉おりぜさんがある。「岐れ道を左に」というフレーズもとてもいい感じだ。小説に出てきても様になる。そして、おりぜさんの佇まい。ずっと居たくなる空間だった。

会期中、奥鎌倉のおりぜさんに飾った作品たちが私の居場所を作ってくれたのだろう。これは、自分の作品を展示した時しか味わえない感覚だ。

今回の二人展では、景花さんと7つのテーマで作品を展示すると決めた。景花さんとだからこそできると確信をしていた。
そして、巡り逢った知人たちから集めたテーマも背中を押してくれた。

しじま、おかえり、泥んこ、におい、なみだ、遊、陽だまり

作品を見てくれた人たちが、自分の記憶を辿ったり、自分のエピソードを語ってくれたり、私たちの作品を見て、次から次へとたくさんのストーリーが語られていった。
写真を撮るのが上手だねと言われるのも嬉しいが、作品を見た人が自分の何かと重ねて、それを言葉にしてくれたことが、一番嬉しかった。

この喜びの感覚は、初めてかもしれない。こんな感覚になるとは想像もしていなかった。

作品を展示したことがきっかけで、『発酵』が進んだのかもしれないと今は思っている。
「発酵」って、凄いね。
これからも「発酵」できるような作品を作っていこうと、今、新幹線から見えた富士山に誓ってみた。

おりぜさんのお味噌のように、いい味になるように、これからも丁寧に発酵していこうと思う。

会期中、足を運んでくださった皆様、遠くから気持ちを送ってくれた皆様、テーマを出してくれた魂のママ友たち、想いをくれた先生、母の楽しみを見守ってくれた家族、そして何より、一緒にやってくれた景花さんとおりぜさん。
本当にありがとうございました。