「におい」邂逅 〜 矢野麻紀子・宮城景花 二人展より
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いよいよ、今週末より開催。2023年1月7日〜29日、奥鎌倉おりぜでの「邂逅(かいこう)〜矢野麻紀子・宮城景花 二人展」のテーマの中から掲載します。
過去の記憶のかけらを頭のどこかに残しながら、今思い浮かぶ情景を文字にします。
他の作品の物語は、こちらから。
「におい」と聞いて、一番最初に思い浮かんだのは太陽のひなたの匂いだった。
じりじりとした太陽の中で走り回る子どもの匂い。
こちらの姿を見つけると、全速力で走ってきて腕の中に収まる。何がそんなに楽しいのだろう?と思うくらいに笑っている。
それに釣られて、こちらも笑う。週末に太陽が出るのはありがたかった。
たっぷりと干した後の布団に、ジャンプして飛び込む。落ち込むことがある日でも、メラメラと照らしてくれる陽の光がどんなに大変な時期を救ってくれたか。
今日も同じ太陽が、今日の日を照らしてくれる。