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まさか氷見で目白を感じる事があるとは

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先日、一人「ええっ」と驚いてしまったことがある。

その日、私は氷見市内にある朝日山公園に行った。(なぜ今富山県の氷見市にいるのか?についてはこちらに書いた)

立山連峰がほんのり見え、左には阿尾城跡を望む海辺が美しく、ついつい外に出ると川沿いに海へ歩いていくのが常となっていたので、この日は小高い場所に陣取りその日のあれこれをやろうと決めていたのだ。

古い蔵が残る風情ある一角を入ると、すぐに登り坂がみえる。すぐに木が鬱蒼と生い茂ってきた。

森の中を歩いたのはなんだか久しぶりだな、と思った。景色は北鎌倉と似ている。でもなぜか匂いが違う。私は匂いで様々なものを判断する癖があるので、ああ、やはりここは湘南からは列島を横断して反対側の、遠く離れた土地なんだな…と想いを新たにした。

綺麗に整備された公園だが、平日の昼間なのでほぼ貸切状態。見晴らし台が2箇所あるようなので、まずは比美観音像に見守られる東見晴台へ。遠く向こう側に立山連峰まで望める開放的な景色が広がっていた。

観音様に手を合わせて(ここで、何だか重い空気を感じたらマリア・グリッドも並べて祈る所だが、ここは大丈夫だった)次は反対側の展望台へ。ここには駒沢公園の様な雰囲気の、近代建築っぽい形の塔があるが補修のため残念ながら上には上がれなかった。

見晴らしの良い展望台には海側に屋根のついたベンチのコーナーがあった。何て最高の場所なんだ。今日はここで打ち合わせの電話も資料を作るのもやろう…と思いながら、ふと後ろを振り返ると木に囲まれた大きな神武天皇像があった。

手前の台には錨のマークに桜が配されている。案内を良くよく読んでみると、像の下に添えられている「永芳」と言う文字は、当時、学習院の学長だった乃木希典が書いたものだという。

なるほど、桜の紋章も「あの」学習院のものか。天皇家の繋がりがあるとはいえ、このたまたま住むことになった土地の山上でまさか目白との繋がりを見つけるとは…

そういえば鎌倉生まれの友人が、遠く行く先々で「鎌倉」との繋がりを見つけて驚くと言っていた。

これから先も何気なく向かうことになる先々には、大きな運命の流れに沿って歩いていくための道標がうっすらと現れているんだろうな。

何かにしがみつかず流れに乗って行くと何か、この日に店主から聞いた「精進」の印の様なものを見つけることになるのかもしれない。