無花果と味噌汁

無花果の味噌汁を朝餉に作ってみる
新しい友達が教えてくれた一品
味噌は、赤か白で…とのこと
いい塩梅の白味噌があったから
今日はそれで

味噌を溶かしながらついつい
貧乏性な主婦である自分は
あれもこれもと余ったものを追加したくなるが
あえてまずは何にも足さない形で
ふた口くらい頂いてから
小葱を切って来て浮かべてみた

生で食べると甘味が引き立つ無花果の
その甘みは白味噌と仲良くなり
際立ってくる優しい酸味

その後に細かく不思議な歯応えを
しばらく楽しめるような粒々の食感

皮は剥いてから入れて正解か
表面が少しトロリとするくらいで火を止める

日本の中でも津々浦々
味噌汁の素材や味わい　考え方は違う

合わせ味噌に色々なものを投入する自分の味噌汁は
商人の家と職人の家の
忙しく賑やかな雑音に満ちて
関東の空っ風に吹かれて来たものなのかなと思った

縁あって越してきた　大きな無花果の木のある家と
海と山、あとは知らなかった文化が脈々と続く土地
しばらくは目新しく　色々なことを見聞きして
楽しんでいこうと思った次第