【SKALS】壮大な寄り道

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7月に入って日本を発つ日まで一ヶ月を切ったので、デンマーク留学の準備もそろそろ本腰を入れて行こうと思う。

デンマークへは元々エミレーツ航空を使って行こうと思っていたのだけれど、戦争も始まりロシアの上を飛べないことになって各航空会社の航路はずいぶんと変わってしまった。

燃油代も高騰。どうしたものかと調べているうちに、今の時点で一番良いのはトルコ航空だと言うことがわかった。

トルコ航空でコペンハーゲンに行く場合、イスタンブールを経由する。「ふーん…イスタンブールかぁ。イスタンブールといえば、えりちゃんだよな。」

えりちゃんと言うのは、前にNPOのスタッフだった時に一緒に働いたことのある女子。結婚して在イスタンブールなので、彼女の都合が合えばちょっとストップオーバーして会いに行き、街をチラ見してから行きたいな…などと考えた。

さっそくメッセージを入れるとすぐに返事が来て、快く時間を作ってくれることになった。しかも初めてのトルコでおすすめのところを見るのなら10日くらいあったらいいとのこと。そして行けたら自分たちも一緒に旅行に行こうかな…と。

家族に相談の上、急ぐ旅ではないので10日前倒しで出発することにした。

そしてその後のデンマーク。数ヶ月前に夫の同級生の妹さんがコペンハーゲンにもう長らく住んでいるというのを聞いてインスタで繋がり、色々質問させてもらっていた。それはとても心強くありがたいことだった。そのYちゃんとは、一度だけだけど何十年も前に会ったことがあるのだった。

5月にはYちゃんが娘さんと一時帰国しており、ものすごく久しぶりに再会することができた。コペンハーゲンについたらおうちに泊まらせてくれつつ、街を案内してくれるとのこと(涙)なんとありがたい…

そんなわけで学校が始まる前に二人の友人にお世話になりながら寄り道することになったのだが、それだけでは終わらなかった。

最初の入学許可証に記載されていた学校スタートの日付と、ビザの申請用書類に書いてある日程が変わっていたのに気づいたのは、もう日本からのフライトも寄り道の予定も組んだ後だった。

もしかすると事務的な間違いなのでは?と思い、学校に問い合わせしてみると、やはりスタート日は新しい日程に変更になっていた。ええー…聞いてないよう…

反射的にスケジュールを変更か…と思ったけれど、はたと8日間後倒しになった日程をまじまじと見つめていて心が決まった。「そうだ、季節は8月。幸いにも日程は後倒し。エリア的にも一番良い季節だからさらに寄り道してからいけば良いのでは…」と。

さすがに予算的にも物価の高い北欧エリアで留まることは厳しい。ならば、物価が安めで一人でふらりと行っても治安が良く、ご飯が美味しいところはどこだ?

地図やLCCのフライト情報を調べながら決めたのは、バルト三国を回ること。

特にリトアニアには素晴らしい麻生地があり、古くから変わらない手仕事の技術が残っている。日本で見かけるリトアニア産のデザインやクオリティはすごく好きで憧れていた。

そしてざっくり調べてみると、8日間あればさらにエストニア・ラトビアと回ることができて、何なら中世の頃からの手仕事文化がそのまま残る島にもタリンという街から日帰りで行けるかもしれない、と言うことがわかった。

降ってわいたようなバルト三国旅行。ふと縁ある人がいるかなーと試しに近しい人たちに「誰か一緒に合流する人いたらどうぞー。こんな日程。」と投げてみたら、なんとトルコのえりちゃん達ともう一人日本からの友達が合流することになった!

普段は一人旅が基本好きな私も、今回は「旅は道連れ、世は情け」をじっくり味わおうと思う。

何だか楽しくなってきたぞー。

そんなわけで、学校スタート前に(今のところ)4カ国の壮大な寄り道をすることに。現在はちょっとづつホテルや民泊の予約、あとはフライトや長距離バスの予約をしているところ。

しかし、私がバックパッカーだった35年前に比べて何と楽に予約や連絡をすることが楽になったことだろう。もうトーマスクック(という欧州の列車時刻表)を入手して持ち歩くことも、高いFAX代を払って予約のやりとりをすることも無いんだよ…涙。

ネット環境に依存しすぎも危険とは思いつつも(各種データを紙にコピーしていくつかに分けて持参…というリスクヘッジ等等はもちろん必須)荷物が圧倒的に少なくて済む、連絡関係のコストもかからない等、本当にネットの恩恵で旅は格段にしやすくなった。

今回行く予定なのは、どこも初めての土地ばかり。ゆるっとしつつも締めるポイントは押さえながら、心と身体の筋トレがてら気をつけて出発しようと思います。