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【料理】美味しいノンアルコールドリンク、チチャモラーダ

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この、赤ワインにしか見えない飲み物は「チチャモラーダ」と言うペルー発祥の飲み物だ。最初に出会ったのは浅草の「覆面」というメキシコ料理のお店だった。

ストリートフードグルメの番組を娘と見て以来、メキシコの古き良き屋台文化が残る「オアハカ」は私と娘の憧れの地でもあるのだが、「ちょっとクセが強めだけど定期的にメキシコで現地の人からのレシピと作り方を仕入れている店主がいるお店がありますよ」と教えられ、いつも一緒に新しい店を食べ歩く友達とこの日も集合し、そこでこの飲み物と出会った。

アルコールが苦手な私にとってノンアルコールドリンクが充実しているお店は、それだけで嬉しい。このチチャモラーダは紫とうもろこしとスパイスと果物を一緒に煮込んだもので少し葡萄的な渋みを感じる味はサングリアに近く、アルコール分が入っていないのが不思議なくらいの味わい。そのポリフェノールの含有量からスーパーフードと位置付けられているほどであった。

チチャモラーダが飲みたいなぁ…と、たぶんその頃あちこちで話した気がする。でもまさかそこから生の紫とうもろこしを送っていただくことになろうとは、夢にも思わなかった。

「チチャモラーダ飲みたいのひとことに触発されて、紫とうもろこしを育ててみました!」

そんなカードと共に到着した美しいルビーのような紫とうもろこし達よ。いや、ほんとに嬉しくて涙出そうですわ!聞けば、この紫とうもろこしの丈は2m以上にもなって、道ゆく人が振り返るほどの背丈になったそう。

作り方は、紫とうもろこしの中身をさっと洗ってひたひた位の水と共に鍋に入れ、クローブ、シナモン、砂糖(私は松の蜂蜜を投入)と共に煮出す。これが一番シンプルなチチャモラーダで、冷やして飲むと素朴な味わいが楽しめる。サングリア風にするのであれば、そこに生のパイナップルとりんごを入れて煮る。

生の紫とうもろこしはもちもちとした食感で、煮た後に齧るのもちょっと楽しみ。お米のようでもあり、とうもろこしといえば昨今甘く品種改良されてスナックのような位置付けになっている向きもあるが、あくまでも主食の穀物なんだなということを思い出させてくれる。

日本で手に入りやすいのは、乾燥した紫とうもろこし。スパイスや果物を加えて、そこから煮出しても多分うまくいく。簡易版の水に溶くだけものもあるが、おそらくそれは似て非なるものだろう。