• HOME
  • BLOG
  • 氷見の陶作家、村田言恵ちゃんのこと。

氷見の陶作家、村田言恵ちゃんのこと。

BLOG

こっちゃんとは、旦那がずーっと通い詰めていた氷見のBREWMIN’で出会った。海を望む素敵な場所にあるクラフトビールのお店。全国さまざまな場所からビール好きがやってきて、いつも面白い人たちが集まっている場所だった。若き醸造家、山本くんが作る個性的なビールをちょびっとづつ味見させてもらって、お酒がほとんど飲めない私も楽しませていただいていた。

こっちゃんは、土日だけこのお店でアルバイトをしており、いつも奥の方でニコニコと微笑をたたえながら餃子を包んでいた。メニューにある「こっちゃんの水餃子」は特製のラー油をかける人気商品で、たまに品切れの時もあった。

彼女は陶作家。氷見に移住して、海の近くに自宅兼アトリエを構え作品を作っているということだった。一度、無料で解放している足湯でこっちゃんを見かけたことがある。独特の濃い源泉に、2時間くらい本を読みながらいつも浸かっているとのこと。ゆったりした印象なのだけれども、立山に登ったり、SUPで海に出たり、一人でアクティブに楽しんでいるということを聞いたこともある。

冬は、寒くて土が凍ってしまうし、夏は暑いから仕事はお休みするという。作っているのが何より好きだという。自分にとっての「幸せ」を、ものすごくしっかり持っている揺るぎない人だなと思った。いいなぁ。そんなこっちゃんの在り方に憧れる。

私たちが氷見を引き上げる前に、お店で皆んながお別れ会をしてくれた。その時こっちゃんから自身の作品についての話を聞いた。

「承認欲求がないわけではないけれど、生きている間に評価されなくてもいいんです。死んだ後でもいいから、いつか回顧展とかやってくれたらいいな。」そう言ってこっちゃんはニコニコしていた。さまざまな話をしながら、この人は本物のアーティストだなと感じた。

美大時代の先生からの推薦を受けて、今週こっちゃんは初めて東京で作品を展示販売している。雲や動物、花をモチーフにした何とも言えずPEACEFULで独創的な作品たち。今日、プレビューの時間に伺ったら大きな鉢の作品も含めて写真でしか見たことのなかったかわいい品々が並んでいた。

他にもガラスや塗り物など、北陸の人たちが思いのほかたくさん選ばれていて「東京に来るのに緊張していたけど、ちょっとほっとしている」と言っていた。

千代田区の小学校をリノベした面白い場所、3331 Arts Chiyoda31日まで。大きな展示会なのだけれど、B1にコーナーが設けられているファースト・パトロネージュ・プログラムにて。

是非こっちゃんと作品たちに会いに行ってください。(バイヤーの方は特に!)

 

こっちゃんのInstagram

5回ファースト・パトロネージュ・プログラム2021
A【3331 ART FAIR 2021特設展示会】

*会期
[一般]2021.10.29〜31

*会場
3331 Arts Chiyoda B1F特設会場(東京都千代田区外神田6丁目11-17)

*形式
入場無料 展示即売

*特別協力
3331 Arts Chiyoda

B【FPP特設サイト オンライン展覧会】

*ECサイト=https://fpp.kacf.jp/

*会期
[プレビュー]2021.10.28〜31
[公開]2021.11.1〜12.31