【料理】食べた方がむしろ身体に良いチョコレート

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私はカカオががっつり効いた苦いチョコレートが大好きである。ナッツが入ったり、ドライフルーツやパフが入ったり、だいたいどんなバリエーションも昔から大好きで、いわゆる「チョコホリックではないか」と思っていた。

フランスでは、デザインの洒落ているチョコレートは大人のプレゼントだそうだ。夜のデートにちょっとした花やドリンクと共に男性が女性にプレゼントするのだ、とどこかで読んだことがある。ふむふむ…それはなんとも艶っぽいシチュエーションではないか。厳選した素材で丁寧に作られ、一粒づつ美しく箱に並んだトリュフを男も女もつまみ、談笑する様子などが目に浮かぶ。

とはいえ、カカオバターや白い砂糖がたんまり入った市販のチョコレートを食べるのは気が引ける。そう思っていた時に、白崎裕子さんのレシピで「ココナッツオイルで作る生チョコレート」なるものを知った。

ココナッツオイルと言えば、一昔前「そのまま毎日スプーン一杯飲む」みたいな健康法が流行った。飲まなくても、マウスクレンズと言って口の中の毒素を取り除ける…とのことで、ココナッツオイルを口に含んで5分くらいぶくぶくやって吐き捨てる、というような利用法も確かあった。料理にも使えるし、スキンケアにも。独特の香りはお菓子の風味づけにはいいけれど、料理に使うとどれもこれも南方系の味になってしまうので、ココナッツ独特の匂いのない「無臭タイプ」というのも出ていた。

少し涼しくなる秋から冬にかけては自然と白く固まり、初夏になって暖かくなってくると急に透明の液体になる。温度にも敏感なのでちょっとした使い方に工夫も必要だった。そんなこんなで大きなココナッツオイルブームは去ったものの、オイルなのに身体にむしろ良い効果があるということで我が家ではストックを切らしたことがなかった。

白崎先生のレシピは、ココナッツオイルに無糖のココアパウダーを混ぜ、蜂蜜かきび砂糖で甘みを足し、それを冷蔵庫で冷やすだけというものだった。半信半疑で作ってみて驚いた。「これはまんま、生チョコじゃないか!」と。それも私の大好きな、ビターな、なんならカカオ分80%以上の苦いものに近かった。

その日から、たまにココナッツオイルでチョコレートを作るようになった。色々なものを混ぜ込み、いくらでもオリジナルのチョコレートができる。これは、本当に良いなあと思って、一時期はココナッツオイルのチョコレート屋、もしくはそれを作るワークショップができないかな?と本気で思っていた。

件のマルチポテンシャライト・カンファレンスでオレゴン州のポートランドに行った時も、ファーマーズマーケットでココナッツオイルのチョコレートを売っている屋台を見つけ、まずは梱包のアイディアをいただこうとサンプルを購入。どんな設備でどんな材料で作っているのか知りたくて、滞在中にその開発者に会えないかな?と書いてあったメールアドレスにメールまで出した。あいにくオレゴン州に生産者はいなくて会えなかったのだけれども、今考えると私は真剣にチョコレート屋になろうかなと、一生懸命考えていたんだなぁと懐かしく思い出す。

ココナッツオイルは無臭タイプを選び、透明の液体状になるまで固まっていれば湯煎をして温める。ボウルにココナッツオイルを注ぎ入れたら、無糖のココアパウダーを投入、手早く混ぜる。味のベースを作るため、きび砂糖か蜂蜜(全部蜂蜜にすると柔らかくべたっとした感触が残るが、それはそれでいい)で甘みを足していく。そこに、オートミール、ローストして砕いたナッツ類、ドライフルーツ、きなこ、すりごまなどを自由にブレンドしていく。トッピングで私がこれはいい!と思ったのは、ミンチ状の乾燥大豆ミート。そう、クランチパフの代わりに、そのまま使うと歯応えのあるつぶつぶとなる。

具が入ってざっくり混ざり合ったら、キッチンペーパーを内側に敷いたバットに平らに詰める。冷蔵庫に入れて一晩冷やし、固まったら適当な大きさに包丁でカットして出来上がり。

出来上がったものは一定の温度になるとすぐに溶けてしまうので、冷蔵庫に保管する。一口分は小さい方がいい。ついつい食べすぎてしまうからね(笑)

余談。
ポートランドで購入したチョコレートは、ものすごく甘くて私の好みではなかった。それに、シンプル過ぎてちょっとワクワクしないなあと思った。自画自賛ではあるが今のところココナッツオイルのチョコレートは私が作ったものが一番美味しい(笑)あとはまだまだざっくりと無骨な見た目なので、件のフランス流のように「見た目に素敵な大人のプレゼント」にも使えるよう、何かアイディアがあったら試してみたいと思っている。