【料理】うちの麻婆豆腐
あえて「うちの」とつけた麻婆豆腐について書いてみようと思う。というのも、うちで母の代から作り続けている麻婆豆腐は全くトロっとしていないし、到底みんなが思い浮かべるそれとは似つかないからだ。
もう何回作っただろう?大量の長葱と新鮮な豆腐が入っているので、とりあえずこれに白米があれば何とか…という、長年の「自分内お助けメニュー」でもあった。使用する調味料が少ないのも特徴。ごま油で炒めたあとは、醤油と豆板醤だけだ。これだけでちょっと他には無い不思議な「うちの麻婆豆腐」が出来上がる。
この作り方を何かの拍子に教えた友人たちからは、引き続きずっと作っているわよと報告をもらったりしているから、まあまあ、誰の口にも合うのではないだろうか。うちでも「今日は麻婆豆腐を作るよ」と言って作り置き、大きめの鉢に盛ってレンゲを差し込んで置いておくと、あっという間に無くなっているから好評なメニューの一つなのかもしれない。
まずは豆腐を手で適当に割ってざるにあげ、出来れば一晩水切りしておく。時間がない時は、ふわりとラップをして電子レンジにかけて水を出してしまう。
長葱は2本まるまる使う。柔らかく炒めてしまうので、緑の部分を彩りに少し入れようか…などとは考えたことがない。長葱を縦に4つに割り、割れたものを揃えて端からザクザクと粗微塵切りにしておく。長葱の山ができたら、生姜とにんにくも同じように刻んでおく。
少し多めの胡麻油を加熱し、まず生姜とにんにくを香りが立つまで炒める。少し色づいたかな?くらいのタイミングで(焦げやすいので)葱の山を投入。そのまま少し透き通るくらいまで炒める。次に豚ひき肉を入れ、木べらで刻むように炒め合わせていく。私は肉の脂身が苦手なので赤身が多めのやつにする。合い挽きしかない時はそれでも大丈夫。あらかた火が通ったら、火がついたまま醤油と豆板醤を入れ、馴染ませながら水分を少し飛ばす。ちょっと濃いめの味がついた肉の餡を作るイメージ。
最後は、そこに水切りした豆腐を入れる。これも木べらで切るように炒め合わせる。
豆腐の白いのがだんだん赤茶色になってきて馴染んでくる感じ。水を切ったと言っても少し残った水分がここで出てくる。全体にふつふつとなったら出来上がり。
豆板醤の量も醤油も適当だが、意外と子どもも小さな頃から食べていたので全く辛いものがダメだというわけではなかったようだ。ちょっと疲れている時、夏場などは豆板醤の量を少し多くする。辛いな〜と思いながらも、クセになる味である。