蝉の声、夏の記憶。過去の自分と繋がって行くこと。
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北鎌倉に引っ越して、ちょうど一週間が経った。
新しい土地に来たというのに、なんだか初日から落ち着いて過ごしてる。
ここに来るまで、たくさんの不思議な縁が重なっているんだけれども、まだまだそれが続いている感じ。とにかく、毎日を流れにゆだねてみようと思う。
「暑い時期の引っ越しで大変だったでしょう」とご挨拶代わりにいつも言っていただくのだが、一番大変だったのは引っ越し屋さんだ。途中、2回ほど大量の差し入れを入れた。感動するくらいのお仕事ぶりで、本当にありがたかった。
こちらに来て一番思うのは、深い自然は、深い癒し。人にいろんなものを与えてくれるんだ、ということ。
毎朝、たっぷりの太陽の光で起きる。(まだカーテン付けてないのもある)山からの緑の匂いがする空気が立ち込める。暑いなぁと汗をかき、蝉の声を遠くに聞く。
初めてこの家を内見した時に、懐かしい匂いがするなあと思った。昔、親せきの家が大磯にあり、夏ごとに行っていたのだが、そこと同じだったんだ。
4歳くらいの時に、階段の上から下まで落ちる事故があったのもその場所。7月に、紫鯨亭さんの整体を初めて受けたときに、指摘された。
半世紀経った傷を手当し始めたのも縁だなぁと思う。
夕方には庭の雑草を少しづつ抜いている。庭の手入れに関しては父と母、それぞれに深い想い出がある。それを言語化するにはまだまだ心がついていかないので割愛するが、とにかく土と緑と向き合う中で色んな想いがあふれる。
自転車で山を越え、海を目指して行く道。生ぬるい海水に足を浸す感覚。明日も明後日も、さほど決まった用事が詰まっているわけでもなく、日がな物の整理をすればいい時間の流れ。
どれもが、自分を過去と繋いでくれる。
近辺のみなさま、どうぞこれからよろしくお願い致します。