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断層と岩、山の聖域に触れたこと

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この週末関西方面に行ったことを書きたいのだけど、何をどう書いていいのかわからず筆が進まない。が、あっという間に色々忘れてしまいそうなのでとりあえず書いてみる。何なんだろう?この気持ちは・・・現実の生活とのギャップが大きいものに出会うと、こんな気分になるのかな。

全く、ひょんなきっかけで兵庫の断層と岩を見てまわり、山を登ることになった。

ある日近所の緑地をいつものように歩いている時に、ふと普段は行かない大仏方面のルートに曲がりたくなり、降った先でいつもの友人にばったり会った。「そういえば来週関西行くんだけどあんたも行かない?」と誘われて、詳細全くわからないけど「行くー」ってことにしたのが始まり。その時に「行動しよっかな」という気分になれば諸々のいろんな調整は後からついてくる・・・と、最近は迷いがない。

現地に到着すると、友人介した仲間たちが到着地から迎えにきてくれていた。そしてどんどこと、キーワードが上がってた場所に車で向かってくれる。いま友人の中で一番ホットなのは「地面」なので、それはどこも「土」に関係するところ。

地層や断層と聞くと、高校の時に震える手で「こ、これがセキエイです」と見せてくれた地学のおじいちゃん先生を思い出す。テストで5点という成績をとったこともある劣等生だ。でもそのずっと前の記憶を辿ると、小さな石の中に白や赤っぽい層になっているものを拾って宝箱に入れていたり、ずっと丸い石をすべすべと触っていたり、日向の土の匂いを嗅いでホッとしていたり、石の中から出てきている水晶のかけらに大興奮したりしていたことも思い出す。あとは、化石に貝殻は大人になってからも惹かれたなあ・・・そう、確かに知識は無いけどそういうものに触れることは好きだった。

さまざまなジャンルにおいて博識&昨今、何かの直感が降りまくってくる友人の羅針盤になんとなく方角が示されて行った先は、もちろん私にとって「わけわかってない」場所ばかりだったが、とりあえず着いて行くことにした。

あと「友達の友達は〜」ではないけど、迎えにきてくれた仲間たちは会った瞬間からもう気持ちのいい人たちで、そういう人たちとのコミュニケーションは話が早いし、がちがちと固い気遣いも不要で、現実もよりいい感じに想像を超えてくるものだなあと最初に感じた。

まずついた先は、お寺のとなりにひっそり手つかずの一角が残るこんな断層。

神戸層群

上から滴る水が氷柱状になった状態も美しい、柱状節理だ。地層年代は「古第三紀中期始新世~初期漸新世」とのこと。・・・いつなん、それ・・・想像もつかない超超超昔の地層がそのまま見れるんだ。なんなら、手にとって触れる。博物館ならガラスケースに入るようなものもこの中にあるんじゃないの?

そういったミクロの世界と同時に、ぼんやり断層を眺めていたらクジラみたいな形も見えてきたり。とにかくこの断層、生きてるわって感じがした。しばらく好き勝手に断層付近を散策していたら、一緒に行ったみんなの顔がだんだん若返ってきて生き生きしてきた。私もそう。なんだか気持ちいいし、背中に生き血が通る気がする。

その後、六甲比命神社を目指して山を登った。チラチラ雪が降り出したと思ったけど気づくとやんでいた。山頂近く、いきなり巨大な磐座が姿を現す。圧倒的で息を飲む。どの岩もまるで生き物のよう。突然、違う次元の世界に来てしまったかのような錯覚に襲われる。

まだまだ足を進め、工事現場に組まれているような鉄パイプの急な階段を上がって行った先には岩に挟まれた拝殿があった。そこも霊気ただよう場所だ。人がやっと通れるくらいのその隙間に一緒に行った4人で山に向かって並び、気を通すための瞑想をした。明らかに体調が変わる。

友人の話にはたびたび「龍脈」というものが出て来ていたが、山の上から地上を見下ろすと開発された土地が大気の流れを遮断しているところがはっきり認識される場所が確かにある。今まで知らなかったことを聞いて、実際土地に足を運んで体感してみると、人間都合の人間目線では見えてこないものがなんとなく感じられたりもしてくる。

そう考えると最初にみた断層など、どれだけコンクリートで蓋をされているだろう。土が隠された歩道、人工物に囲まれた宅地しかり。地球からしたら息苦しいことこの上ないはずだよなあ。

その日は山を降りる途中でも巨大な石をたくさん見た。

翌日。
昭和時代に開発された宅地エリアにとあるミッションのため訪れた。用事が終わって「ケーブルカー山上方面」という看板が見えたので何となくそちら側に向かって歩いて行くと、どんどん終わりのない山道に入って行った。

途中「なだらかな道」「険しい道」という分かれ道が2度出てきたり(笑)リアル人生ゲームのような。なだらかコースを選択したけど、結構普通に上り坂の多い道だった(笑)

何時間かかったかな?だいぶ山頂に近づいたかと思われる場所の空気がばっと変わって、またもや別の種類の霊気ただようエリアが出てきた。

右も左もにょろにょろの森。素人にもわかるボルテックス。空気もひんやりと澄んで目もよく見える。

不思議の森に迷い込んだように仲間とさらにしばらく歩いた先に、舗装された道が出てきてとうとうもう一つの「六甲山の山頂」に出た。

後に車で六甲山の登ったところを遠目にみた。いやー、よく登ったな!でもあんなに歩いたのに、疲れていない。かえって生き生きと、みなぎるものがある。不思議不思議・・・ただ、頭が働かず考えるのが億劫になっている。たった2日のうちに、現実世界と程遠い世界を見たギャップか。