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鳥越神社まで、50mくらいの散歩

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今日は朝から、蔵前近辺にいた。

さすがに、いつもはすぐに在庫が少なくなってしまうペリカンのパンも、朝ならたくさんあるんだなぁ…と、一斤頂くついでに、お店で少しおしゃべりしていた。

店を出ると、お年寄りが「あのー…」と近づいてきて、「鳥越神社はどこでしたっけ?」と言う。

鳥越神社は、大通りを渡ってしばらく行った通り沿いだ。指差して説明できるほどの距離だったが、信号までが少し長くて心配なので神社まで一緒に歩いて行くことにした。

ゆっくり歩きながら、今日は天気が良くて気持ち良いこと、毎日の散歩のこと、歩くのはとても足腰にいいってことなどを話した。

そのうち、おばあちゃんは札幌の出身で、昔はタクシードライバーだったこと。東京に来てからは道がちっとも分からないから、ドライバーはやめてしまったことなどを話してくれた。

ペリカンのお店から、向こう側に見えるほどの距離の道。

小さいおばあちゃんは何歳くらいなんだろう。たぶん、自分の母よりもだいぶ年上で、祖母が亡くなった年よりも、上なんじゃないだろうか?そのおばあちゃんが若い頃、女性のタクシードライバーは珍しかったに違いない。

神社の前まで辿り着き、別れ際「こんな優しくて素敵なお姉さん(スイマセン)と歩けていい日だ。また会いたいねぇ。」と笑顔で言ってくれた。

なんだか、心の底から湧き上がるものがあった。

人生の終盤はあんな風に、小さな陽だまりのように毎日歩を進めて生きていけたらいいなぁ。

こちらこそ、ありがとう。